「私」にとってのGNLF

初めまして。津田塾大学学芸学部国際関係学科一年生の倉石東那です。私が、数多くある国際系団体の中でなぜGNLFを選んだのか、そして私にとってGNLFはどのような位置付けであるのかを、私の過去そして未来に沿って話したいと思います。

”Genderを克服すること”の困難さに直面した高校時代

GNLFでは年に一度多くの国の学生や教授をお招きし、設定されたテーマに関して議論する国際会議を開催いたします。今年度のテーマはGenderです。これは、私がこのGNLFに入ることを決心した理由の一つであります。なぜそのように決心したのか、それを私の高校時代のジェンダーにまつわる経験を添えてお話しします。

その経験とは高校時代に直面した両親がある喧嘩です。その中で父によって発せられた言葉が私のジェンダーに対する問題意識を提起し、それと同時にその問題を解決することの困難さを感じました。
母は、子供達がある程度自律できるようになったために、結婚する前にやっていた仕事を本格的に再開するつもりでした。母はそのことを父に相談しました。しかし、父はそれに反発し、次の言葉を発したのでした。

父: お前(母)は子育てと家事さえやってくれればそれでいいんだよ。

私がこれを間近で見たときは恐怖以上の地獄にいるかのような感情を抱きました。

約 4 か月後、その体験を振り返りました。そこで私はジェンダー についてこのようなことを問題意識として思うようになりました。「父のあの一言は母のキャリアに障害を与え、 「女らしく」ではなく「自分らしく」生きたいという人間が本来持っている欲求を失わせている。」と。

母は「女は男を影で支えなければならない」というに父が大人になる前に得た固定観念に束縛されていたのです。 そのあと世界には政治、宗教、慣習・文化などの理由から自立をしたくてもできない女性がいることを知りました。そのジェンダーを解消することが目標とすべきであることは確かです。その為に はその数々の理由をなくさなければなりません。しかし自立を妨げるそれらの理由には、その現地の人々のアイデンティティを含みます。つまりその理由を解消することは、ある人々のアイデンテ ィティを踏みにじむことなのではないかと思ったのです。そこにジェンダー問題の難しさを知りました。

女性「個人」としての人権を尊重するのか、それともその女性が所属する「コミュニティ」の理念などを尊厳視するのかという問題です。両者が同地であれば問題はないのですが、しかしながら世界のいくつかの国ではそうとも限らないのが現状です。

GLNFで私は、この難しさを踏まえて、どのような方法で人々各々が「自分らしく」生きられる道を見出すことができる社会をつくるべきかを先進国以外の国も含む多くの国の学生や教授と議論したいと思い、GNLFに参加する決意をし今に至ります。

 

「想像すること」の重要性

私の将来の夢として、ジェンダー暴力がとりわけ過酷な紛争下もしくは復興の最中の国で、現地の女性のエンパワーメントに関わる仕事をしたいと考えています。

そのような目標を抱えつつも私は以下のことを生きていく上で大事にしています。

国際貢献のような広い(そしてどこか遠い)存在を助ける活動をする前に、家族や友人など身近な存在を大事にすべきだ。

なぜそのように考えたのかという理由の一つに「想像性」が挙げられます。相手が外国人であれ、生まれや育ちが違う人であれ、人を救済するには相手の状況を「想像した」上での行動が求められます。実際に相手はどんなことに苦しんでいて、そしてどんな解決策が彼・彼女にとって良いのだろうかということを想像するということです。
身近な存在でそのような「想像力」を働かせられなければ、国際社会のどこかで困ってる人々を助けることができるでしょうか。

そしてその想像性を高めるにはやはり、その骨組みとしての根拠が必要です。その根拠とは相手の背景知識などです。そのような背景知識は本だけでなく、本人とのコミュニケーションによって得ることもあります。

GLNFではむしろ先進国ではない、滅多に会うことのできない多くの国と議論することができます。私は彼ら・彼女らとの議論を通し、その「想像性」を養う素地(背景知識)をできる限り多くみにつけたいのです。

終わりに

以上のことをまとめると、私はGLNFに関して2つの思いを持っています。

  • 「ジェンダーを克服することそのものが抱える困難を乗り越えるには?」という私の疑問を解決するきっかけを、多国の生徒とのジェンダーに関する議論を通して得たい!
  • 「他者を想像する」ための根拠となる背景知識、価値観を知りたい!!

この二つが現在の私の本会議における意気込みです。長い文書を読んでいただきありがとうございました!!ぜひ会議の内容をチェックしてみてください!!