会頭挨拶

 グローバル・ネクストリーダーズフォーラム(以下、GNLF)学生本部で2016年度会頭を務めております、東京大学所属の山出尚平と申します。2011年に発足したGNLFも今年で6年目を迎え、団体として一つの転換期を迎えております。2015年には一般社団法人として新たなスタートを切り、従来以上の確固たる基盤を築くことに成功いたしました。世界中に点在するGNLF支部も大きな展開を見せ、理念にもある「グローバルな人脈」はさらなる広がりを続けております。

 しかしながら視点を変えると、これら「堅実な」歩みというものは団体にとっては現状維持でしかないとも言うことができます。そもそも学生団体である事のメリットとは、フットワークの軽さ、思考の柔軟性にあると私は考えております。ルーティンのように決められたことを毎年繰り返すのではなく、その枠組みの中でも自らが持つアイデアやオリジナリティを自由に発揮し続けることこそ、学生団体の最重要事項と言えるのです。
 そのため2016年度GNLF学生本部では幾つかの抜本的な改革を行ってまいります。組織体制の再編、本会議実施日程の変更など、運営側・参加者側の双方がより有意義な体験を得ることができることを目標に据えております。

 しかし改革の名の下に、5年間で団体が培った蓄積を捨て去るのは明らかな間違いだと認識しております。この5年間、GNLFに関わってきた世界中の大学生が何を残してきたのか、メンバーはそれらをどう踏まえて団体の進化に還元してきたのか。それら全てを省みることは、目標を見直し、新しい一歩を踏み出すための不可欠なアクションに他ならないのです。そして総括した結果、この団体において目指すべきものは一つのキーワードに集約されます。もちろん、団体名にも採用されている「グローバル・リーダー」です。

 とはいえ、簡単に「グローバル・リーダー」を目指すと言っても、その曖昧な定義は多くの疑問を生みます。多くの国家で構成される共同体の長をそう呼ぶのか、それとも国家レベルの首長をカテゴライズするのか。はたまた、ある特定の分野を世界の先頭に立って率いる人間のことなのか。団体としてのGNLFは以下のように「グローバル・リーダー」を定義しております。

「国と国との関係も、人と人との関係から始まる」という信条のもと、多様性を増す国際社会において互いを理解し尊重する姿勢を持ち、自国を代表して諸外国と良好な関係を築く役割を果たすことのできる人間

(設立趣意より抜粋)

 すなわち、「首長に限らない、様々な形で国家の先頭に立つ人物」が「グローバル・リーダー」と定めているのです。これは一つの答えであり、一つの目標として据えるべき人物像に間違いありません。
 しかし、あくまで答えの一つにすぎないことは心に留めていただきたいとも思っております。大切にすべきことは、様々な思考体系や信条を真正面から否定するのではなく、自分自身のアイデンティティと照らし合わせながら考察することです。それは「グローバル・リーダー」を考える上でも同じことでしょう。
 また、むやみにリーダーを目指すことが必ずしも正解というわけでもありません。言い換えると、個々人が自身の持つ「武器」を知り、それを生かすよう努力することが、根源的かつ永続的な成長に不可欠な要素なのです。そしてその活躍の場を提供することのできる団体こそ、GNLFだと私は信じております。

 次世代を担う世界中の大学生たちにとって、自らの持つカードを最大限に使い、一生に一度のターニングポイントとなるような瞬間が生まれる。そのような素晴らしい体験を、グローバル・ネクストリーダーズフォーラムは今年も創り出して参ります。

2016年4月1日

グローバル・ネクストリーダーズフォーラム学生本部

2016年度会頭 山出尚平

(東京大学教養学部2年)