FEC × GNLF 第3回「2020年の日本を考える」レポート

まだ春!という温かさではないですが、梅の花が咲いたり、花粉が飛んだり、大学入試の前期課程がひと段落したり…ひしひしと近づく”春”を感じています。GNLFでも役職の引継ぎが終わり、目下新歓に向けて準備中です!

FEC(民間外交推進協会)との企画も今年度(2016年度)最終回となりました!
3月4日(土)に開催した「2020年の日本を考える ~第3回 日本の人材育成と人材活用~」(@JICA幡ヶ谷)のレポートです!
今回はゲストスピーカーとして、全国専修学校各種学校総連合会 会長の小林 光俊様をお招きし、ご講演・ディスカッションへのフィードバックをいただきました。

また、GNLFの他にもMPJ Youth、日中学生会議、一般参加枠からも参加していただきました。

小林様のご講演

安倍首相に教育政策の提言も行う小林様のご講演の中心的な趣旨は、「日本も西洋に倣って、高等教育(=現在の大学教育に相当する教育)をアカデミックラインとプロフェッショナルラインに分けるべきである」「職業学校でも、海外で通用する学位をとれるようにするべきである」というものでした。
このことで、現在ミスマッチを抱えつつアカデミック性が求められる大学に通い、十分な技術を得ることができずに就職を迎える層が職業人として育成されて日本経済が支えられるとともに、いずれは海外の高度人材を日本で育成し、日本で就業させる流れにも寄与することができるという主張です。
そのために日本に足りないものは
・幼少期から「学ぶ意義」を考えさせ、納得したうえで実際的な学びに向かわせる教育システム(フィンランドモデル)
・国家予算の教育費に充てる割合の拡大(1%の増加で公立学校の授業料は全額公費で賄える)
だと訴えていらっしゃいました。

質疑応答

次に小林様のご講演の内容を受け、質疑応答に移りました。
Q1 拡充されても限りある教育投資をどこに中心的に割り振るべきと考えるか?
A1 義務教育以前に学ぶ意義を考えさせるための意識改革・教員育成、高等教育において学びたい人に対して学費を低く設定できるようにする仕組みづくりの大きく2点。
Q2 専門学校に学位が認められたとして、果たして利用者が増えるだろうか?
A2 学位が取得できるのであれば相応の需要が出ると考える。現在でも専門学校には多くの「学びなおし」を行う社会人がおり、この層に加えて国際的な学位の兌換性が担保されれば留学生も増えるだろう。
Q3 プロフェッショナル教育の方針の軸のようなもののビジョンがあれば伺いたい
A3 大企業において優秀な人材の育成より、起業家として優秀な人材の育成に力を入れる。

ディスカッション

最後に、「少子高齢化の中で、外国人労働者をどのように活用していくか」をテーマに、講演者・オブザーバーと学生の間のインタラクティブなディスカッションを行いました。
「少子高齢化社会」「外国人労働者」というワードから想起される介護・福祉分野での人材育成・活用について論じました。中心となった論点は「障壁としての日本語」と「いかにして日本で働き続けてもらうか」という点でした。
高齢者と関わる以上、日本語は習得してもらわねばならないが、国家試験の際には主に書き取りが大きな障壁となります。これについては、近年試験問題にふりがなを振ったり、ひらがな回答可とするなど弾力化も進んでいるとのことでした。
日本で働き続けてもらう方策として、日本の国家資格を取得した外国人の看護師、介護士を、日本に永住可能な高度人材として位置付けるなどの方策が考えられるとのことでした。

グローバル・スタンダードに合わせ外に向けて「開く」必要性と意義を感じる一方で、日本語という壁に閉ざされた日本の姿を感じる機会となったディスカッションでした。同時に、人材育成のための機会や枠組みを設けても、それが利用者にとって魅力的なものでないと実際に使われないということも強く感じました。日本の教育はどのようにしたら国内の人々に、また、海外の人々にとって魅力的なものになるのでしょうか。
今回論じられた「人材育成」は官→民のものでしたが、われわれもNext Leadersの育成を目指す団体として機会を設ける立場です。世界の学生にとってそこで「学びたい」と思える場をつくるために活動していこうと思います。